君たちは、人類を滅亡させかねない4種類の病原体に立ち向かわなければならない、高度な技術を持った医療研究チームの一員だ。
君たちのチームは、病原体の感染の拡大を食い止め、治療薬を開発するために、世界中を飛び回ることになる。病原体が世界全体を覆う前に、これを撲滅すべく、個々の技術や能力を生かして、チーム内で力を合わせなければならない。病原体が拡散(アウトブレイク)し、疫病が加速的に拡がるまで残された時間はわずかだ。
君たちは、時間内に治療薬を発見できるだろうか? 人類の命運は君たちの手にゆだねられている。
プレイ人数 | 2人~4人 |
所要時間 | 45分 |
対象年齢 | 8才~ |
ルール難度 | ☆☆★★★ |
ジャンル | 協力 |
目次(見出しルール)
パンデミック:新たなる試練の準備
セット内容
役割カード7枚/プレイヤーのコマ7個/プレイヤーカード59枚/参照カード4枚/感染カード48枚/病原体コマ96個(4色各24個)/治療薬マーカー/感染率マーカー、アウトブレイクマーカー1枚/調査基地のコマ6個/ゲームボード1枚/説明書1部
ゲームの概要
このゲームは協力ゲームです。病原対策チームの一員となって協力し合い、人類滅亡を招きかねない4種類の病原体(青、黄、黒、赤)が地球全体を覆う前に、治療薬を発見し、アウトブレイクを防がなければなりません。
・4つの病原体の治療薬をすべて発見すれば勝利ですが、以下の場合は負けとなります。
・8回目のアウトブレイクが発生したとき(世界中がパニックになります)
・病原体コマを配置する際に、病原体コマが足りない場合(病原体が拡散しきったことになる)
・プレイヤーカードを引くときに、プレイヤーカードが足りない場合(時間切れとなる)
準備
- ゲームボードを真ん中に配置。調査基地コマ6個と病原体コマを色毎に分けてボード横に置く。ゲーム開始場所となるアトランタに調査基地コマを1個置く。
- アウトブレイクマーカーをアウトブレイク0の場所に置く。治療薬マーカーはビン側を表にして、治療薬発見エリアの近くに置く。
- 感染率マーカーを感染率表の一番左側の2に置く。全ての感染カードを裏向きでシャッフルして、感染カード山札置き場に置く。上から3枚を公開し、感染カードの都市に病原体コマを3つ置く。同様に3枚を公開し、公開した感染カードの都市に病原体コマを2つ置く。さらに3枚を公開し、公開した感染カードの都市に病原体コマを1つ置く。これで合計18個の病原体コマを9つの都市に置いたことになる。ここで公開した9枚のカードは表向きに感染カードの捨て札置き場に置く。
- 各プレイヤーは参照カード1枚を受け取る。役割カードを裏向きでシャッフルして、各プレイヤーに1枚ずつ配る。役割カードと同色のプレイヤーコマを受け取り、アトランタに配置する。プレイヤーカードからエピデミックカード6枚を抜いてから裏向きでシャッフルして、プレイ人数に応じたプレイヤーカードを配る。
プレイ人数 カード枚数 2人 4枚 3人 3枚 4人 2枚 - ゲーム難易度(エピデミックカードの枚数)を決める。初心者なら4枚。標準で5枚。英雄レベルでは6枚使用します。残りのプレイヤーカードを裏向きのまま、今回の難易度で使用するエピデミックカードの枚数の数で、なるべくプレイヤーカードの枚数を等分になるように分ける(エピデミックカードが4枚ならプレイヤーカードを4等分、5枚なら5等分、6枚なら6等分にする)。次に分けたプレイヤーカードの山札1つにつき、1枚ずつエピデミックカードを加えてシャッフルし、一番枚数が少ない山札が一番底になるように、裏向きのまま重ねて1つの山札にし、プレイヤーカードの山札のスペースに配置します。
- プレイの開始。各プレイヤーは自分の手札の都市を確認します。最も人口の多い都市が手札にあるプレイヤーが先手になります。
順番(最も人口の多い都市カードを持っている人→時計回り)
各プレイヤーは自分の手札の都市を確認します。最も人口の多い都市が手札にあるプレイヤーが先手になります。
パンデミック:新たなる試練のルール
勝利条件=4つの病原体の治療薬を制限時間内に発見する!
制限時間=プレイヤーカードか病原体コマが尽きるか、8回目のアウトブレイク発生迄
手番で行うこと
プレイヤーは自分の手番で、以下の行動アクション①~⑧の内から、最大4つを実行する(1回の手番中に同じアクションを複数回実行しても構わない)
⇓
4つのアクション後プレイヤーカードを2枚引く
⇓
感染の処理を行う
①白線移動
自分のコマを、白線でつながった隣接する都市へ自動車や船などで移動する。ゲームボードの端の都市では、白線で繋がっている反対側の都市にも移動出来る(例:シドニーからロサンゼルスなど)
②直行便によるワープ移動
自分が持っている都市カードで行きたい場所があれば、その都市カードを使う(捨てる)ことでワープ移動出来る。
③チャーター便によるワープ移動
自分がいる都市のカードをある場合、その都市カードを使う(捨てる)ことで好きな都市にワープ移動出来る。
④シャトル便によるワープ移動
自分のコマが調査基地のある都市にいる場合、他の調査基地がある都市へワープ移動出来る。
⑤調査基地の設置
自分がいる都市のカードがある場合、その都市に調査基地を作れる。既に6つの調査基地がある場合は、他の都市に設置されてある調査基地を現在の都市に移動することも出来る。
⑥感染者の治療
自分のコマがいる都市にある病原体コマ1個を取り除ける。既にその色の病原体の治療薬がある場合は、一度の治療でその都市にあるその色の病原体コマ全てを取り除ける。治療薬が発見済みの病原体コマがすべてゲームボード上から取り除かれたら、その病原体は根絶したとみなされ、その色の治療薬マーカーをビン側から×側へ裏返す。
⑦知識の共有
自分が現在いる都市のカードを自分の手札から、同じ都市に居る他のプレイヤーへ渡すことが出来る。また、自分が現在いる都市のカードを同じ都市に居る他のプレイヤーから受け取る事が出来る。この知識の共有は2人とも同じ都市にいて同意しなければ出来ない。カードを受け取ったことで7枚を超えたら任意のカードを捨て札にするか、任意のイベントカードを使用するなどして減らさなければならない。
⑧治療薬の発見
自分のコマが調査基地のある都市にいて、同じ色の都市カード5枚を持っている場合、その色の治療薬を発見できる。
カードを引く
4つのアクションを実行した後、プレイヤーカードの山札の上から2枚のカードを引く。手札が7枚を超えた場合、捨て札をするか、イベントカードを使う等して、自分の手札を7枚まで減らさなければならない。
エピデミックカードを引いた場合は以下の処理を行う。
①感染率の上昇:ゲームボード上の感染率表にある感染率マーカーを1ペース分移動する。
②感染:感染カードの山札の一番下のカードを引き、その都市に病原体を3つ設置する。感染カードは捨て札置き場に置く。病原体が置かれた都市が合計4つ以上の病原体が設置された場合、アウトブレイクが発生する。
③度合いの増加:感染カードの捨て札にあるカードを裏向きにして、シャッフルして残りの感染カードの山札の上に置く。
※エピデミックカードを連続で引いた場合は、1枚目のエピデミックカードの処理を全て行ってから、もう1枚の処理を行う。
感染の処理
現在の感染率と同じ枚数を感染カードの山札から引く。感染カードは1枚ずつ公開し、カードに表示されている都市の感染の処理が終了してから、次のカードを公開する。都市の感染は、このとき公開したカードに表示されている都市に、その色の病原体コマを1個置きます(但し、根絶されている病原体コマは置かない)。病原体コマを置く都市に既に3つの病原体があれば、4個目の病原コマは置かずにアウトブレイクの処理をする。
アウトブレイク(同色の病原体が4つ以上)になった場合
①アウトブレイク表のアウトブレイクマーカーを1つ進める。
②その都市に白線で繋がった隣接する都市全てに、その色の病原体コマを1個ずつ配置する。隣接した都市に同じ色の病原体コマが既に3個配置されていた場合、4個目は置かずにその都市でもアウトブレイクが発生する。これをアウトブレイクの連鎖反応という。現在のアウトブレイクを解決した後、その都市のアウトブレイクを解決する。連鎖反応した場合、連鎖の元となったアウトブレイクをした都市には病原体は置かない。アウトブレイクの結果、1つの都市に複数色の病原体コマがそれぞれ最大3個ずつまで置かれることがありますが、これは感染の処理には影響しません。
イベントカードの使用
イベントカードの使用はアクション数として含まないため、自分の手番ではなくても、カードの処理をしている間を除けば、イベントカードの使用がいつでも可能である。
例1:感染処理中に、最初の感染カードでアウトブレイクが発生したらアウトブレイクの処理後、次の感染カードをめくるまえに「空輸」のイベントカードを使って、他の都市を守るために検疫官を飛ばすことは可能。
例2:エピデミックカード2枚を一緒に引いたときは、最初のエピデミックの解決後であれば使用可能
危機管理官
危機管理官は1アクションを使って、プレイヤーカードの捨て札からイベントカードを1枚戻して役割カードの上に1枚だけ置くことが出来る。この役割カードの上に置いたイベントカードは手札として数えない。通常のイベントカードのように使えるが、使用後は捨て札に置かずゲームから取り除く。
通信司令員
・1アクションを使って、同意の上で、他のプレイヤーのコマを自分のコマと同じ要領で移動出来る。(直行便やチャーター便の時は、自分の手札から捨て札にする。)
・1アクションを使って、同意の上で、仲間のプレイヤーのコマを他のプレイヤーのコマの場所へ移動出来る。
衛生兵
治療アクション時に、同じ色のコマを全て取り除くことが出来る。治療薬が発見済みの場合、自分の移動先にあるその色の病原体コマ全てをアクションを消費せず自動的に取り除く。(通信司令員や空輸での移動でも自動的に除去を行う)
衛生兵がいる都市は治療薬発見済みの病原体コマが置かれることと、その病原体コマのアウトブレイクを防げる。
作戦エキスパート
1アクションを使い、都市カードを使わずに自分の居る都市に調査基地を作れる。
各手番に1度のみ、調査基地にいるときに任意の都市カードを使用して、好きな都市へ移動出来る。
(通信司令員は作戦エキスパートを移動させる際、作戦エキスパートの特殊能力は使えない)
検疫官
自分が居る都市と、その都市に隣接する全ての都市に病原体コマが置かれることを防ぐ。(ゲームの準備で配置される病原体コマには効果はない)
研究員
1アクションを使って、自分の手札の都市カードを同じ都市にいる他のプレイヤーに渡す際に、自分がいる都市以外の都市カードを渡すことが出来る。相手の手番でも、相手のアクションを1回使って、自分のカードを相手に渡すことが出来る。
科学者
科学者は同じ色の都市カード4枚を捨て札にすることで、その色の病原体の治療薬を発見できる。
初心者向けルール
・初級レベル(エピデミックカード4枚)でゲームをする際は、自分の手札のプレイヤーカードは表向きに自分の手前に置いて、全員が見えるようにすると良い。標準レベルや英雄レベルでも全員が望むなら公開してプレイしても良い。また、プレイヤーはゲーム中いつでも、捨て札置き場のカードを確認することは許されている。
※注意点
・エピデミックカードを引いた後にプレイヤーカードの引き直しはしない。
・治療薬の発見はどの調査基地でも可能である。
・自分の手番に、同じ都市にいるプレイヤーからその都市のプレイヤーカードを受け取ることは可能。
・自分の手番に、同じ都市にいるプレイヤーが研究員なら、どの都市カードでも受け取ることが可能。
・手札の制限枚数は、他のプレイヤーからカードを受け取った時点でも適用される。
パンデミック:新たなる試練の詳細
ドイツ2009年ゲーム大賞、最終候補作品!
ドイツで2009年のゲーム大賞の最終候補作品に選ばれました。
原版名、作者、スリーブサイズなど
初版発行/国 | 2008年/アメリカ |
原版名/製造元 | pandemic/ズィーマン |
国内版/販売 | 年/ホビージャパン |
作者/作画 | マット・リーコック |
他の作品 | ー |
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