ドミニオン【詳細ルール】~史上初の世界的ゲーム賞3冠作~

ドミニオンは2009年のアラカルトゲーム賞、ドイツゲーム大賞、ドイツ年間ゲーム大賞を受賞した。史上初の世界的ゲーム賞3冠作です。ドミニオンとは領土のこと。つまり、ドミニオンは自分の領土となるデッキ(手札)を構築していく拡大再生産ゲームです。プレイヤーは中世欧州の王国の領主となり、領土を拡張していきます。拡張版が12まで発売されている世界的にも大人気ゲームです。

プレイ人数 2人~4人
所要時間 30分
対象年齢 14才~
ルール難度 ☆☆★★★
ジャンル 拡大再生産

ドミニオンの準備

セット内容

カード合計500枚 ⇨ 基本財宝カード130枚(銅貨60枚、銀貨40枚、金貨30枚)、基本勝利点カード48枚(屋敷24枚、公領12枚、属州12枚)、呪いカード30枚、王国カード262枚(市場、傭兵、改築、家臣、鍛冶屋、金貸し、議事堂、王座の間、研究所、鉱山、工房、山賊、祝祭、商人、職人、書庫、前駆s者、地下貯蔵庫、堀、魔女、密猟者、民兵、村、役人、礼拝堂各10枚、庭園12枚)、ランダマイザーカード26種類、ブランクカード4枚、廃棄置き場マット1枚、収納トレイ1箱、インデックスシート1枚、ルールブック1冊

準備

各プレイヤーは「屋敷」3枚と「銅貨」7枚のカードを受け取り、裏向きでシャッフルして初期デッキとなる自分の山札を作る。

基本カードとして、左から「銅貨」、「銀貨」、「金貨」、「屋敷」、「公領」、「属州」、「呪い」。計7種それぞれの山札を作り、表向きで置く(※銅貨、銀貨、金貨については、既に初期デッキとして配った「銅貨」以外はあるものを全てサプライに置く)。「屋敷」、「公領」、「属州」、「呪い」、「勝利点」カードについてはプレイ人数により、以下の枚数を用意する。

2人プレイ 3人プレイ 4人プレイ
「屋敷」「公領」「属州」カード 8枚 12枚 12枚
「呪い」カード 10枚 20枚 30枚

基本カードの下に王国カードを10種置く。初めてプレイする場合は、「地下貯蔵庫」、「市場」、「商人」、「民兵」、「鉱山」、「堀」、「改築」、「鍛冶屋」、「村」、「工房」の10種(各10枚)を置く。基本カード7種と王国カード10種をまとめてサプライと呼ぶ。王国カードは、ランダマイザーカードをシャッフルしてランダムに決めても良い。

どの10種類の王国カードが選ばれても、基本的には10種類各10枚を全てサプライに置くが、「勝利点」カードが選ばれた場合は、2人プレイ時は8枚、3、4人プレイ時は全12枚をサプライに置く。

廃棄置き場マットをサプライの近くに置く。

順番(ジャンケン→時計回り)

ジャンケンで先手を決めて、時計回りに手番を行う。複数回行う場合は、前回のゲーム勝利者が最後になるようにする。

ドミニオンのルール

勝利条件=ゲーム終了時に勝利点が一番高い人が勝ち!

ゲーム終了条件=全ての属州カードが無くなるか、サプライの山札が3種無くなった時

各プレイヤーは最初に自分のデッキから手札5枚を引く。スタートプレイヤーから順にアクションフェイズ⇨購入フェイズ⇨クリーンアップフェイズを行う。(※最初の2ターンはアクションカードが得られないため、アクションフェイズは飛ばす)

アクションフェイズ

・手札にアクションカードがあれば、原則1回アクションカードを使用することができる。

・使用時は、使用するカードを宣言して自分の前のプレイエリアに出す。

・+1アクション=アクションカードをもう1枚出せる。

・+1カードを引く=カードを1枚追加で引ける。

・+1カード購入=カードを1枚追加で購入出来る。

・カードに書かれた効果が一部や全て実行不可能と分かっていてもカードを使用することが出来る。

・アクションカードのプレイは任意。手札に残して敢えてアクションカードを使用しないことも出来る。

例)「市場(+1カード、+1アクション、+1カード購入)」「民兵(アタックカード)」の場合、民兵から出すと民兵しか使えないが、「市場」から出すと+1アクション効果で民兵カードも出せるので、出す順番も重要。

購入フェイズ

・財宝カード(財宝)を使い、原則1回、カードを購入出来る。

・アクションカードで+1カード購入効果などがある場合、追加でカードの購入が出来る。

・「銅貨」はコスト0なので、財宝カード(財宝)がなくても、購入することが出来る。

クリーンアップフェイズ

プレイエリアにあるアクションカードと財宝カード、そして手札に残っているカードを全て捨て札にする。捨て札にする順番は特に決まっていないので、必要であれば、手札に残ったカードをプレイエリアに出したカードで隠す事が出来る。

その後、デッキからカードを5枚引く。デッキのカードが5枚未満の場合は、先に捨て札を全てシャッフルしてデッキの下に置いてデッキを補充してから、カードを5枚引く。その後は次のプレイヤーのターンとなる。

5~6人でゲームをする時のルール

5人や6人でゲームを刷る時、基本カードが追加で必要になります。これは、「基本カードセット」や、もう1セットの「ドミニオン」から得られます。

最も高い勝利点のサプライの山札について、3~4人で遊ぶ時は「属州」は12枚でしたが、5人の場合は15枚、6人の場合は18枚を用います。「呪い」についても、5人の場合は40枚、6人の場合は50枚を用います。

ゲームの終了条件は、「空になっているサプライの山札が4つある」または、「『属州』の山札が空になる」のどちらかになります。

市場(コスト5)

+1カード引く、+1アクション、+1財宝、+1カード購入を得ます。

衛兵(コスト5)

+1カード引く、+1アクションを得る。その後、デッキの上から2枚のカードを見る。両方とも破棄(or捨て札)にしたり、順番を変えてデッキに戻したり、何もせずに戻したり、片方は捨て札、片方を廃棄。片方を廃棄(or捨て札)で片方をデッキに戻すことが出来ます。

改築(コスト4)

手札から1枚廃棄して、廃棄したカードのコスト+2財宝以内のアクションカードをサプライから獲得できる。廃棄するカードが無い場合はカードの獲得が出来ない。獲得したカードはサプライから取って捨て札に置く。財宝を使用してより高いコストのカードを獲得することは出来ない。

鍛冶屋(コスト4)

+3枚のカードを引ける。

家臣(コスト3)

デッキの1番上のカードを捨て札にする。それがアクションカードの場合のみ、アクションを行えるが必ずしもアクションを行う必要はない。また、アクションを使用してもアクションフェイズの回数には含めない。

金貸し(コスト4)

「銅貨」を実際に廃棄した場合のみ+3財宝を得る。

議事堂(コスト5)

+4枚カードを引く、+1カードの購入、他のプレイヤーは強制的にデッキから1枚カードを引く。

王座の間(コスト4)

手札のアクションカードから1枚だけを選んで、そのアクションカードを2度使える。王座の間のカードを複数使う場合は、同じアクションカードに王座の間カードは使えない。

研究所(コスト5)

+2枚カードを引く、+1アクションを行える。

鉱山(コスト5)

「銅貨」を廃棄して「銀貨」を獲得したり、「銀貨」を廃棄して「金貨」を獲得出来る。獲得した財宝は、サプライから取って手札に加え、すぐに財宝として使用出来る。

工房(コスト3)

コスト4以下のカードを獲得して捨て札に置く。

山賊(コスト5)

+1財宝。他のプレイヤーは順番にデッキからカードを2枚公開する。2枚とも財宝が無ければ捨て札にする。「銅貨」以外の財宝カードがあった場合は、各自で1枚を選んで廃棄して、残りの公開したカードは捨て札にする。

祝祭(コスト5)

+2アクション、+1カード購入、+2財宝。

商人(コスト3)

+1カードを引く、+1カード購入。ターン内で自分が初めて「銀貨」を使用したら、1枚目のみ+1財宝出来る。

職人(コスト6)

コスト5までのカードをサプライから1枚獲得。その後、手札から1枚をデッキに戻せる。

書庫(コスト5)

デッキから1枚ずつカードを引いて、手札に入れるか捨て札に置くかを選び、手札が7枚になるまで引き続ける。効果処理時に既に手札が7枚ある場合、カードを引くことは出来ない。

前駆者(コスト3)

+1カードを引く、+1アクション。その後、自分の捨て札を確認して1枚手札に戻すことが出来る。

地下貯蔵庫(コスト2)

+1アクション。手札から好きなだけ捨て札にして、その枚数分をデッキから補充出来る。これによりシャッフルが発生する場合は、直前に捨てたカードも混ぜてシャッフルする。捨て札にしたカードは1番上だけ公開で良いが、捨てた枚数は公開する。

庭園(コスト4)

ゲーム終了時に自分のカード所有枚数10枚につき、勝利点1を得る。

堀(コスト2)

+2枚カードを引く。アタックカードで攻撃された場合、公開して自分に対する攻撃を打ち消す。公開しても「堀」カードは無くならず、手札に残り続ける。「堀」は公開するかしないか都度選択出来る。

魔女(コスト5)

+2枚カードを引く。他のプレイヤーは全員「呪い」を1枚獲得する。「呪い」カードが無くなれば+2枚カードのみ引ける。

密猟者(コスト4)

+1カードを引く。+1財宝。+1アクションを行える。空になっているサプライの山札1つにつき、手札から1枚を捨て札にする。

民兵(コスト4)

+2財宝。他のプレイヤーは全員、各自の手札が3枚になるまで捨て札にする。

村(コスト3)

+1カードを引く、+2アクションを行う。

役人(コスト4)

銀貨を獲得し、デッキの上に置く。他のプレイヤーは勝利点カードがあれば1枚公開してデッキの上に置く。無ければ手札を全て公開する。

礼拝堂(コスト2)

手札から~4枚までカードを廃棄出来る。但し、礼拝堂カード自体を廃棄出来ない。

ドミニオンの詳細

ドイツゲーム大賞を受賞!

2009年のドイツゲーム大賞とドイツ年間ゲーム大賞に選ばれました。

拡張バージョンについて

2020年現在、拡張パックは12まで発売されている大人気ゲームです。

原版名、作者、スリーブサイズなど

初版発行/国 2008年/アメリカ
原版名/製造元 Dominion/リオグランデゲームズ
国内版/販売 2009年/ホビージャパン
作者/作画 ドナルド・X・ヴァッカリーノ
他の作品
カードサイズ 59mm×91mm
推奨スリーブサイズ 61mm×94mm