ククカード【詳細ルール】~手札は1枚だけの生き残りゲーム~

ククカードは20種×2枚の合計40枚で構成された、ヨーロッパの伝統的なゲームです。ククは簡単なルールで、子供から大人まで遊べるカードゲームです。自分に配られた1枚のカードが強いか? 弱いか? を判断して隣のプレイヤーと交換などを行い、生き残りをかけるゲームです

プレイ人数 2人~15人
所要時間 30~60分
対象年齢 12才~
ルール難度 ☆☆☆☆★
ジャンル 戦略、カードゲーム

ククカードの準備

セット内容

ククカード40枚/クク役の早見表/ゲーム参加中カード/プラスチック製チップ(2色)/説明書1部

ゲーム紹介

一番弱い札を持つプレイヤーから脱落するゲーム

カードの強さは基本的にクク(ふくろう)>人間>馬>猫>家>10>9>8>7>6>5>4>3>2>1>0>バケツ>お面>ライオン>道化の順になるが、交換を要求したり要求された場合は、以下の早見表に従う。

強さ 番号 カード名 交換を要求されたら 要求した人は 山札からめくるとどうなる その他
15 XV クク 交換する 交換する 元の札に戻る オープン請求できる
14 XIIII 人間 交換しない 失格する 失格する
13 XIII 交換しない さらに右隣に請求する もう1枚めくる
12 XII 交換しない 失格することがある 失格することがある 元の持ち主が失格
11 XI 交換しない さらに右隣に請求する もう1枚めくる
10~1 10~1 十~一 交換する 交換してもらえる 山札と交換する
ゼロ 交換する 交換してもらえる 山札と交換する
-1 -1 バケツ 交換する 交換してもらえる 山札と交換する
-2 -2 お面 交換する 交換してもらえる 山札と交換する
-3 -3 ライオン 交換する 交換してもらえる 山札と交換する
ー4 -4 道化 交換する 失格する 最強 もらった人が失格

クク(XV)

ククの持ち主はゲーム中いつでも、親が「どうぞ」と言う前でも、「クク」と宣言することで、即座に全員に手札をオープン請求させて、ゲームの決着を付けられる。但し、宣言するまでに行われたカードの交換などを元に戻すことは出来ない。また、オープン請求前に交換の要求が行われたら、交換しなくてはならない。交換によって、手に入れたククカードも、同様にいつでもオープン請求できる。オープン請求の能力を使用するかどうかは任意で、必ずオープン請求する必要は無い。

人間(XIIII)

チェンジを要求してきた相手に対し、カードを見せて「失格」にする。基本的にノーチェンジで良い強いカード。山札から人間をめくった人は、その人が失格となり、捨て札置き場に置く。

馬(XIII)と家(XI)

馬か家の札を持っている時に交換と言われたら、パスと言って交換は不成立になる。交換を要求したプレイヤーはさらにその右隣のプレイヤーに交換を要求することになる。山札から馬か家が出た場合、もう1枚引いて、馬か家は捨て札置き場に置く。

猫(XII)

この札を持っている時に交換と言われたら、「ニャオ」と言って、カードを見せる。交換を要求したプレイヤーが初めから持っていたカードだった場合、交換を要求したプレイヤーが失格となる。交換を要求したプレイヤーのカードが交換によって回ってきたカードだった場合、最初にそのカードを持っていた人が失格となる。その時点で失格となったプレイヤーのカードは捨て札になる。基本的にノーチェンジで良いカードです。山札から猫が出た場合、初めから持っていたカードの場合はその人が失格となる。交換によって回ってきたカードだった場合、最初にそのカードを持っていた人が失格となる。

道化(-4)

この札を交換でもらったプレイヤーは失格となる。交換を要求した場合でも要求された場合でも、交換が行われれば、交換した相手は失格となる。山札より道化をめくった場合は最強のカードとなる。

 

準備

・8人以上でプレイする場合や、ゲームに慣れた人が居れば、ククカードは1枚減らしておく

・1人につき、25点(白チップ=1点×10枚、赤チップ=5点×3枚)として13枚ずつチップを渡す。

・テーブル中央にチップを入れる箱(ゲームの箱)を用意する。

順番(ドロー→席決め→反時計回り)

・カード・ドローによって席順を決める。カードランクで一番強い札を引いた人が親になり、強い札を引いた人から好きな場所に座る。なお、道化を引いた人が最強として扱う。ドロー以外ならジャンケン等で順番を決めて、反時計回りに手番を行う。

ククカードのルール

  1. 参加者は全員、ポットに1チップを支払う。
  2. 親は右隣のプレイヤーから1枚ずつカードを配る。
  3. 親は自分のカードを見てから「どうぞ」と言い、親の右隣から反時計回りにプレイを行う。
  4. 手番プレイヤーは手札を右隣の人と交換する(チェンジ)か交換しない(ノーチェンジ)かを選択する。
  5. 最後に親がプレイする。交換する場合は山札のカードと交換する。
  6. 失格していないプレイヤーは全員カードをオープンし、最も弱いカードを持つプレイヤーが敗者(最弱カードが複数人の場合は複数人が敗者)となる。
  7. 敗者と失格者のみ、ポットにチップを支払う。
  8. 第2ディールの親は右隣のプレイヤーになる。親は右隣からカードを1枚ずつ配り同様にゲームを続ける。
  9. 第2ディールは2チップ、第3ディールは3チップのペナルティとなる。第4ディール以降は大人の時間となり、敗者と失格者はプレイに参加できない(チップは払わなくても良い)
  10. 最後の1人が勝者となり、ポットのチップをすべて受け取る。
  11. この勝者が次セットの最初の親を決める。

ポットについて

セットの初めに全員が支払う(アンティ):1チップ

第1ディールの敗者と失格者が支払う:1チップ

第2ディールの敗者と失格者が支払う:2チップ

第3ディールの敗者と失格者が支払う:3チップ

第4ディール以降の敗者と失格者:チップは払わない

ククカードの詳細

原版名、作者、スリーブサイズなど

初版発行/国 1610年頃?/フランス
原案名/製造元 Cucco21/ー
国内版/販売 2011年/すごろくや
作者/作画 丸田 康司
他の作品
カードサイズ 63mm×87mm
推奨スリーブサイズ